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漢方と不妊症

漢方薬と言うとこれからの時期、多くの人が風邪薬としてお世話になる葛根湯や高麗人参等が思い出される。

しかし、漢方薬の得意分野は風邪のような急性の症状を示すものだけではない。

漢方には補薬と言ってその人の足りないものを補い、弱点をカバーしてくれる薬の考えがあり、不妊症のように長い時間をかけて向き合わなければいけない問題の際に大きな支えとなると言われている。

月経の乱れによる肉体的、精神的な苦痛が生じる血の道症と言う考えも漢方独特のものだ。

生理周期を調えるための薬は西洋医学では排卵誘発剤等のホルモン剤に限られてしまうが、漢方の世界では婦人科疾患は大きな興味の対象であったため、長い歴史も相まって膨大な情報量が蓄積されており、選べる薬の種類が多い。

交接によって男女が互いの気を交換する健康法房中術の伝統もあり、女性ばかりか男性不妊の理論も確立されている。

因みに、房中術は両性の生命エネルギーを節制によっていかに保つかと言うことを論じたものであるとされ現代で考えられている性交のハウツー指南と同義ではないので誤解をしないでいただきたい。

現在では多くの資料が失われ、全体像を把握することが難しいが、医学書『医心方』などに記述があるそうだ。

不妊の原因を解消すると同時にその疾患で失われた体力や免疫力(衛気、えきと言う考えが東洋にもある)を取り戻し、子を授かる準備の手助けをしてくれると言う大きな魅力が漢方薬には有る。

ただ、若干薬価が高いと言う点と、本当にその人に合っている薬を探すための証の見立てが難しいと言う問題がある。

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