無精子症 – 不妊症の原因は
男性が1回に排出する精子の数は少なくとも1億、多くて4億前後だと言われている。
数だけを見ると凄まじい量に思えるが、精子自体の重量はきわめて軽い。
世界保健機関によると1回に排出される精液の量は平均して2ミリリットルだと言われているが、その全重量のうち精子が占める割合はわずか100分の1であるそうだ。
因みに精子はその持つ情報(X遺伝子かY遺伝子か)によって重さが違うため、産み分けなどに利用されるようだ。
また、Y遺伝子を持つ精子は動きが早いので顕微鏡などを使うと簡単に識別できてしまうと言う。
ただし、素早いかわりに消費エネルギーが大きく寿命が短いと言う欠点を持つ。
このように精液内には一定量の精子が含まれ運動しているが、人によっては含まれる精子の数が極端に低い、もしくは含まれない状態になることがある。
数が少ない場合は乏精子症、精子をまったく見つけられない場合は無精子症と呼ばれる。
無精子症は男性不妊の原因の代表例だとされ、100人に1人の割合で発生すると言われている。
精液中に精子が含まれなくなる原因としては精巣が精子を作れなくなると言う根本的な事由の他に、
ホルモンの問題、
精漿に精子を混ぜる輸精管が詰まる、
もしくは閉じてしまうことによって精漿しか出てこなくなったことなどが考えられると言われている。
近年では精巣の重さの平均値が徐々に軽くなり精子自体を作る能力に乏しい男性が増えているのではないかと危惧する声もある。
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