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不妊症について、はじめに

私達ヒトは女性の胎内でその子を或る程度の大きさにまで育て、出生してから突如の夭折等想定外の出来事の発生率を極力抑える進化を遂げた哺乳類の1種である。

男性の性染色体(遺伝子情報の運び手。遺伝子情報はある種の人の設計図だと定義される。

性染色体はどちらの性になるかを決定づける情報を有している)はXY、女性の性染色体はXXとおのおの2つずつの情報が結合してできている。

普段はこの結合が解かれることはまずないが、生殖情報の運び手である卵子と精子にはXもしくはYひとつだけの情報が搭載されている。

女性の卵子はXの情報のみを保有する(稀にXXY、XYY等複数のX遺伝子とY遺伝子をもって生まれてくる人もいる。

自然な状態であるならばY遺伝子のみの結合はまずありえない。

ハツカネズミの場合YYの結合をした卵は育つことがなく死亡してしまう。

これを致死遺伝子と呼ぶ)ので男性の精子が届ける情報によって生まれてくる子の性別が決定される。

性染色体の情報はXないしY単体では全く意味をなさないため、卵子と精子が性行為の結果女性の身体の中で出会って初めてひとつの情報としての機能を全うすることになる。

これを受精と呼び、受精した卵が女性の子宮の壁の1部に定着することを着床と呼ぶ。着床をもってその女性が妊娠したとみなす。

逆に受精、着床をさせたくない場合は卵子、性をどちらかを邪魔すればよいがそのための手法を避妊(法)と呼ぶ。

不妊症はこの避妊を行わず定期的に交接を持っているのにかかわらず、懐胎する兆しが2年以上ない状態のことを示す。

通常、妊娠させやすくするための方法としてはオギノ式の計算法や基礎体温法などによるタイミング法などが知られているが、男女どちらかの生殖機能が低下して通常の性交によって妊娠することがきわめて困難な場合は、さらに踏み込んだ治療を行うことが必要となる。

排卵誘発剤の使用やもう少し進んで人工授精、体外受精等化学的および医学的手法を用いると妊娠の確率を上昇させることができるが、費用や倫理、副作用の問題があり、我が国では先進国のアメリカほど発達していないのが現状である。

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