不妊症とは?
不妊症とは単一且つ特定の要因による疾患を指す言葉ではない。
卵巣、子宮、精巣等各生殖器官の問題の結果、引き起こされた1種の状態を示す言葉である。
よって、定期的な交接を持ちコンドームや殺精子フィルムなどの避妊具を使用していないにもかかわらず、2年以上妊娠の兆候が見られず、本人や周囲の人がそれによって精神的な苦痛を大きく感じている状態のことだと定義される。
コンドーム(スキン、ゴムとも)に比べて殺精子フィルムはあまり見かけることのない避妊具であるが、性交渉の前に膣内に入れて融解させ成分をいきわたらせることで排出された精子を殺す薬剤タイプの避妊用品である。
コンドームの使用でかぶれや痛みを感じるゴムアレルギーの人や万が一コンドームが破れた時の安全策として用いる人が多い。
難点は入手がし辛いことと扱いがやや難しいこと、界面活性剤である薬剤によるかぶれ等が心配されることだ。
不妊症の人は避妊とは全く逆のことをお望みなのでこういった物品とはあまり縁がないとお思いかもしれない。
しかし、これらの避妊具は不妊に繋がる性感染症のリスクや催奇性のある薬剤などを服用している状態での妊娠を回避し、女性の身体とじきにその身に宿るであろう胎児を守るために有用な手段ではあると言われている。
因みに膣外射精は避妊法としての有効性が疑わしいばかりか、パートナーが感染症のキャリアであった場合感染をブロックする手立てにはならない。
精液、膣液に触れた口腔の粘膜、もしくは手の皮膚などに傷があるとそこから菌が進入してしまうこともあるので安易な生兵法は避けてほしい。
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