女性の不妊
女性は卵巣、そこから卵を運ぶ卵管、受精をした卵を受け止め栄養を与えて守り育てるいわばゆりかごである子宮等様々なパーツからなる生殖器官をもっている。
男性に比べ全身のラインが柔らかく丸みを帯びている女性の身体は子を胎内にいるときにも外に出た後も守り、包み込むことができる構造となっている。ただし、産むか産まないかの判断は個人差がある。
女性の側に妊娠をし辛い原因がある不妊症としては、
卵巣機能の障害や卵管の炎症などによって適切に卵が排出されない排卵障害の他に、
排卵された卵が老化や遺伝情報の欠損などによって受精できる能力を保持していない障害、
受精したはいいが子宮壁にきちんと着床せず、体外に受精卵が排出されてしまう着床障害等が挙げられる。
わが国ではどうしても子供ができない理由を女性に求めがちだ。
男性が家に帰らずに仕事に精を出したり、同僚の付き合いにあちこち遊び歩いたりしていても容認されるが、女性が遅くまで帰らずにいると
「たまには旦那さんによくしてあげなよ」
「そんなに仕事ばかりしてたら子供ができなくなっちゃうよ。女の幸せは結局旦那と子供なんだから」
と言う心無い言葉を投げかけられることがある。
筆者は未婚だが、同僚や周囲の人たちに「さっさと結婚しないと年取って子供産めないよ」と叱られたことが幾度かある。
これらの言葉は根拠がないばかりかセクシャルハラスメントともいえるもので読者の皆様が気にする必要はない。
しかし、この女性は子供を産むものと言う旧態然とした価値観が変わらない限り、必要以上に不妊に悩む女性の数は減らないと言われている。